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  女偏 Mちゃん
 
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不倫、それは28歳で結婚して一年後に子供が生まれる五ヶ月前のこと、家内と私の勤める会社に入社してきた三人娘。自宅へ遊びに来た時から兆しがあった。

三人娘と家内と私は、朗らかに笑い、お茶菓子を頬張りながら団欒を楽しんだ。その時のMちゃんは、他の二人と様子が少し違った。朝のラジオ体操は円陣で行うが、必ず私の方を見ている。仕事でMちゃんの課へ行くと、すぐに様子が変わるから自分に気があることは計り知れた。

正月前の雪の日、Mちゃんを誘って日本海へドライブに行った。雪の海水浴場は足跡一つなくロマンチックだった。帰りにラブホへ入ったら、彼女はびっくりした。テレビの競馬を見ながらビールを三本飲んでベッドへ入り、脱がせたがあれはしなかった。

そうして始まった不倫は三年続き、週に二三回会っていた。その内に私に黙って退職し、医師会の事務所へ勤めた。それは、私と別れるための行動だった。

ある時私の弟が会いたいと言ってきた。Mちゃんが私と結婚するか、そうでなければ私と別れると伝えてくれと、弟に会いに来たという。その時は辛い思いをしたが、結局別れた。

それから一年後にMちゃんから電話があって木屋町で飲んでいるから来ないって誘われて、飛んでいった。なんだか失恋したみたいで可哀そうに痩せていた。思い出話をして呑んだだけだが、あいつも忘れられないんだなって...。

それから二年後に仲間とテニスをやっていて、Mちゃんもやりたいって、風の頼りに聞いた奴がいて、ナイターに来るようになった。合宿にも二回行った。

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