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 お金 独立

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芦屋に住む長瀬を訪ね、事情を言おうとすると「加藤さんが何を言いに来たか分かっています」「私も応援させてください」と言ってくれた。

資本金の一千万は自分ひとりで出すつもりだったが「五百万出資させてください、これは筆頭株主ではありませんから安心でしょう」「だけど決算報告はしてくださいよ、そうすればお会いできるから」と聞いたときに涙した。

一社の客も持たず、営業という仕事は一回もした事がなく、事務所に入った五人の従業員に払う給料は、売り上げがないから一年も持たないことは分かっていた。毎日毎日、電話帳で予約を取って会社を回り、何でも良いから仕事になることを探した。

開業三ヶ月目の初仕事は顧客データ三万軒のデータ入力で、25万円で引き受けたが当然赤字だった。

皆が入力に汗する間、私は営業に回った。毎日、会社に泊まりこみ、大学受験の娘にも会えなかったが頑張った。今、開業して16年目(2006/4現在)に入るが、年賀はがきの言葉は最初から今まで変わらないし変えない。それが認められたからこそ会社は発展し存続しているのだから。

不況時に二回赤字の決算があったが、それ以外全部黒字だ。売り上げも順調に伸びている。この会社の世継ぎはしないと公言し、娘夫婦は共働きで郵便配達と経理マンをやっている。このように、お金に苦しみ、お金をありがたく扱えた人生が大好きです。

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