--------------------------------------------------------------------
 入院 虫垂炎

--------------------------------------------------------------------
生まれて初めての入院が虫垂炎。山の中でワカサギ釣りをしていて吐き気や熱が出てきたので会社の近くの大森病院に駆け込んだ。即日入院

寮に帰って下着と洗面器を持って病室へ。翌日の朝手術。麻酔を打たれても気はしっかりだし腹を手で触っても感覚がある。顔はマスクされてるが鼻の横から全部見える。

そのうちに院長がメスを腹に当てた。次の瞬間「痛いっ」と大声をあげた、実際まともに痛かったから。院長いわく「こらあかん、きつう麻酔せい」。
次はなんなく成功したが、院長はこのときのことを覚えている事があとでわかった。

会社の連中が見舞いに来るが、一様に酒瓶や缶ビールを持ってきて置いて帰る。院長も酒の山を見てまたもや記憶に焼付いたんでしょう。

当時の私は仕事中も遊びでもゴム草履に裸足。土生姜の様相の足。

ある日、首の裏がピリピリと痛むので大森病院へ行った。院長は「病室へ酒を持ち込むような大酒飲みには麻酔は効かんのだよ」「今日はどうした」。

「数日前に割れたガラスを裸足で踏んだんです」「見せなさい」「はい」。「なんじゃ、この汚い足は。洗ろてからこんかい」「先生、足を見てもらいに来たんじゃないんです、首の裏がピリピリ痛いのは、あのとき刺さったガラスの破片が首まで回ったんじゃないかと思って来たんです」。

院長は薄笑いを浮かべて私の目を見て「足の裏から入ったガラスが首に回っただと」.........。しばらくしてから笑いながら「だとしたら心臓を通過したことになる、とっくにお陀仏だよ」.......。

以来、大森病院の院長様には水虫の時も風邪の時もどんなときでもカルテを見なくても名前を覚えられたのであります。楽しい初入院であります。

--------------------------------------------------------------------

←前へ    私の履歴書 目次へ↑    次へ→