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 入院 白内障

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痔の手術から一年後に右目が見えにくいので目医者へ行くと白内障と告げられた。その視力の衰えは日に日に進行し一年で右目は何も見えなくなって明るい暗いだけが分かる状態になった。車の運転も左目だけで見て運転していたが危ないことこの上なし。

白内障の原因は大事故と痔の手術で大量に投与された副腎皮質ホルモンが原因です。白内障になって体のことに関して大量の本を読みあさりました。その結果自分で原因を突き止めたのです。

南区の吉川眼科病院へ行く前に方々の目医者を回った。吉川に決めたのは腕の立つお医者様がいることを聞いたからです。見えない右目を診察したその先生は早急に手術しなさいと云われた。

入院の日、今でも思い出すが病院の前で怖くて怖くて引き返そうかと何度も思った。今では日帰りもある手術ですが、当時は20日の入院が必要で、希に手術に失敗することも読んでいたからです。

私の場合は眼内レンズは使えないと云われたのは、眼内レンズの実績年数が短く42歳では後々何が起こるか分からないからです。手術が終わり眼帯を取ってみると空の青さが染みるように見えて、ものすごく感動した。

コンタクトレンズが使えるようになったのは随分先でしたが、全く見えなかった右目がレンズなしでもすごく見えるのです。それはそれは晴々とした気に戻りました。

術後、二年ほどして近所を歩く盲目の少女に出会いました。彼女は白い杖で歩いていましたが、見えるようになれない彼女と、見えるようになった私を顧みて、なんだか涙がこみ上げました。そして、声には出しませんでしたが幼い少女に、「生涯、頑張るのですよ」と云っていました。
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