--------------------------------------------------------------------
 頭の体操 絵と写真

--------------------------------------------------------------------
高校卒業までは美術などは好きではなかった。サラーリマンになって単調な生活に飽きて何となく本屋で手にしたのが美術雑誌。毎月見るようになって画家やデザイナーに憧れた。本気で武蔵野美大を目指そうかと思ったこともあった。しかし、その職業では飯は食えないと薄々分かっていたのでその進路は取らなかった。

不倫の最中に京都市美術館で油絵の教室があることを知り、二人で通って油絵に熱中した。先生が行動派の偉い方で行動展には必ず出品されていた。その先生の指導で週一回の教室には30人くらいが来ていて、五六人ずつグループを作って展覧会を開くように指導されていた。

私のグループで合計六回くらい展覧会を行った。先生はどの壁にどの作品を展示するかを決めていかれる。それは良い作品を良い場所に展示するということです。私はいつも最良の場所に展示されました。一人二三点の作品ですが、いつも先生に誉められていて、行動展に出品するようにも勧められ、京都市美術館に二回出展したことがあります。

先生方を見ていると美術界も派閥があったり、良い作品でも売れないから貧乏な人が多かったりで、とても職業などにはできないと思いましたね。そのうちに5年後には油絵を描かなくなりました。

大津に引っ越したときは多くの作品を屋根裏に置いていましたが、今は最も気に入った一点だけ保存していて、あとは捨てました。

油絵で身に付いたのが、五感で感じたことを自分で見える形に表現するという面白さ。創るという面白さですね。これは能の中の創造を司る部分の鍛錬でした。ですから、次に写真を初めても筆で書くのではないけれど、五感で感じたことをどのように表現したいかがすぐに明確になったように思います。

写真は相当枚数撮りました。でも展覧会には出展しません。そういう値が欲しいのでなく、自分の感性で楽しむことが目的ですから。でも作品を見て誉められることは嬉しいですね。
--------------------------------------------------------------------

←前へ    私の履歴書 目次へ↑    次へ→